これ最初は、このような予選→決勝戦、みたいな形じゃなくて、ライブを観に行って飛び入りで参加した人の中から一人選ぶ、的な感じだったのですけども、参加者が多かったのか、いつの頃からかこのようなコンテスト形式になっております。というか、毎年やってるのですね、2009年から。

2009年の第1回大会の募集要項。
Chic -♪Le Freakギター・コンテスト – guitars.grrr

で、よく見ると、コンテストの詳細ページにこのような記述があります。詳細ページは全部画像なので、それを見ながら打ち直しますけれど、

■エントリー方法

1) 課題曲”Le Freak”を演奏した映像をYouTubeにアップ(ギター、エア・ギター等楽器は問わず

※太字は私の手による。

エ、エ、エア・ギター???

コンテストの詳細ページには、2009と2010年の様子を収めた動画、それと2011年の応募者の映像一覧へのリンクがあって、それを見るとどれもレベルが高く、優勝者の方のカッティングのキレ具合には惚れ惚れしてしまうんですけども、それだけに、参加するために乗り越えなければならないハードルが高いと言えます。昨年の応募者一覧を見ると、あれで全部だとしても32人。これが多いのか少ないのかわかりませんけれど、主催者サイドとしては、もっと門戸を広げるためにハードルをぐっと下げて、昨年以上に賑々しく開催したいということなのでしょうけれども、それはいいとしても、その手段としてエア・ギターを取り入れるだなんて、なんといいますか、余計にハードルが高くなったような気がしないでも無い上に、本気でカッティング練習して参加してきた人との折り合いといいますか、「おお!この人上手いなあ!」みたいな人が出てきても、「優勝はこの方です!」と指された人がエア・ギターだったら、「んー、なんだかなあ…」みたいなことになりはしないのかな、と、老婆心ながら心配してしまう次第です。

で、批判するなら代案を出せ、ということなので出しますけれど、すぐに思いつくのが、部門を分ける方法。本気のカッティング部門と、エア・ギター部門、あと、”楽器は問わず”と書いてあるので、その他の楽器部門もあってもいいかもしれませんけれど、おそらくその他の楽器で応募してくる人は皆無かそれに近い状態だと予想しますので、それは必要ないでしょう。

それか、ギターの腕前は審査しない。審査対象はステージでのパフォーマンスのみにする。これまでの流れからして、今回のコンテストも、どう見てもカッティングの腕前を競うコンテストとしか受け取れません。しかしコンテストページをよく見ると、どこにも「腕前で審査します」的なことは書いてないのですけれど、「腕前は関係ありません」とも書いてないのです。ナイル・ロジャースも埋めこんである動画で、「日本のファンキー・ギタープレイヤーに会うのが楽しみだぜ!」的なことを言ってるし、どう考えても腕前勝負なわけです。それなのに、「エア・ギターでもOK!」と言われても、「え?ああ、ん?エア・ギター???」となっちゃうわけで、それならいっそのこと、腕前は無関係!ステージ上での興奮具合、なりきり具合だけが審査対象です!」的な感じにすれば、ギターを弾く人、エア・ギターの人、ギター抱えてるけどそんなにカッティングできない人、これらの人が同じ土俵で戦えるわけで、先に書いた温度差からくる違和感も無くなって、楽しく過ごせるんじゃないか、そんな気がしましたので長々と書きましたが、自分が応募するわけでもありませんので、もうこの辺にしておきます。ただ、エア・ギターで応募してくる人が現れるのかどうか、そこだけは大変興味がありますので、受付が始まったら常にチェックしておきたいな、とそんな風に考えております。

投稿者 sakutarou

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