なんか寂しいですね。
詳しくは「きになるおもちゃ」の k さんが追っておられますので見ていただくとして、要するに、山野楽器が日本国内での独占契約、販売代理業務を終了したということでこれからは米Fender社がギブソンのように、日本法人を作って直接売るよ、ということになるのでしょう。
で、山野楽器の会社概要ページにある、「山野楽器のあゆみ」に載っている、Fender との関わりを抜粋しますと、
1963 38 米国フェンダー・ミュージカル・インストルメンツ社と国内独占販売契約を締結。
1969 44 米国CBS・ミュージカル・インストルメンツ社とフェンダー製品の総代理店契約を締結。
1985 60 CBS MI社から引き続き、米国フェンダー・ミュージカル・インストルメンツ社と総代理店契約を締結及び資本参加。
2000 フェンダー・プロモーション・ジャパン(フェンダー社との合弁会社)設立。
となっておりまして、Fender から CBS に変わって製品が今ひとつになってまた Fender に戻って、そこから資本参加して、ここでおそらく技術注入みたいなことになったんでしょうけれど、まさに Fender ブランドの歴史とともに歩んで来たと言っても過言ではない歩みでありますね。今回のこの代理店契約終了に関することはまだ載っておりませんけれど。
ちなみに、ギブソンとの関係はどうなっとるかですけれど、
1987 62 米国ギブソン・ミュージカル・インストルメンツ社と総代理店契約を締結。
2006 18 ギブソン社との総代理店契約を解消。
もっと古いのかと思ってましたけれど、Fender との付き合いと比べると20年以上の開きがあります。
そんな歴史のあるパートナーとの業務提携が終了し、今後 Fender の製品はどうなるのかが気になるところではありますけれど、ニュースページが生産終了のお知らせで埋め尽くされる勢いのフェンダー・ジャパンも無くなるのだとすれば、従来の Fender USA 製品を主軸に、フェンダー・ジャパンで展開していた製品群を取り込み、これまでと大きく変更することなく、定番路線もしっかりと押さえつつ販売していくのか、はたまたあるいはギブソンのように、主軸の定番商品が徐々に消え失せ、最新のテクノロジー満載の革新的ギターが続々投入されるのか、自動でチューニングしたりするのか、周年の数字が入ったインレイが埋め込まれるのか、ヘッドにフェンダーさんの年齢が刻み込まれるのか、それともヘッド裏にレオ・フェンダーのホログラムが貼られるのか、その辺のところが気になるわけでありますけれど、とりあえず僕は、フェンダー製品が特価になるのかならないのか、ここ数日注視する作業に没入することにいたします。