先日 LINE6 の Sonic Port を購入致しまして、これがまた嬉しくて嬉しくて、無料で使える Mobile POD 以外にも色々アンプシミュレーターがありますので、よさそうな奴を順に試してみたよ、というエントリーであります。
まず初めは、Sonic Port や Mobile In 等の LINE6 製インターフェイスを購入すると、無料で使える Mobile POD から(他社のインターフェイスだと使えないという話しですが、僕は他社製のものは持っていないのでわかりません)。
「iRig HD」 と 「Sonic Port」を徹底比較!まもなく発売のiPhone/iPad用インターフェース(追記あり) | Digiland 島村楽器のデジタルガジェット情報発信サイト
2013/6/23追記:
LINE6の「Mobile POD」アプリはLINE6のハード以外には対応していないようで、Mobile POD+iRig HDは「☓」のようですね。一方、IK Multimediaの「AmpliTube」アプリでは、iRig HDだけでなく、Sonic Portも接続して使用することができました。
Mobile POD
無料であります。しかし、先に書いた通り、Sonic Port か Mobile In ユーザーじゃないと使えないのかもしれません。しかしそれらを持っていなくても起動できるし、インターフェースを何もつないでない状態でも、デモ演奏を鳴らしながらエフェクトやアンプを切り替えたり操作できるので、どんな音が鳴るのか試すことができますよ。素晴らしい。
- 無料
- 端末に入っているミュージック・ライブラリーの曲をそのまま鳴らして合わせて弾ける(※1)
- A-B間リピート可能
- ピッチ変更や速度変更は不可
- 歪は基本アンプで。ストンプボックスに歪み系は無い。
- キャビネット・シミュレーターはあるけど、マイクのモデリングは無い。
- ユーザーが作った設定をダウンロードして使える。無料。
- 設定は iOS の「設定」の中にある。レイテンシーの設定もそこにある。
※1
曲を選んで再生したのち、Mac/PC につないで iTunes で見たところ、Mobile POD のデータとして再生された曲がリストアップされる。形式は WAVE に変換されることもなくそのまま。ただアプリ内で、これまで再生した曲のリストも見れないし、それらを消す、という概念も無いので、ミュージック・ライブラリーから Mobile POD に改めて取り込んでいるとは思えないのですけれど、iTunes ではリストアップされるし、それを選択して消すこともできるので、ただ再生しているだけなのか取り込んでいるのかよくわからない。
AmpliTube
有料だが、どのインターフェースでも使える。無料版もある。
ミュージック・ライブラリーから改めて取り込んで再生するタイプ。取り込んだら WAVE 形式になって、1曲40MB超えたりして悩ましい。たくさん曲を再生したらエライことになる。
iTunes 内で見たところ。AmpliTubeに取り込んだ曲が WAVE に変換されてしまってサイズ10倍。
- A-Bリピート、再生速度調整はできるけど、ピッチ変更は不可。
- マイクのモデリングもある。
- 録音出来る。
- マルチトラックレコーディングも出来る(アプリ内課金かな?)
- ドラムマシンもある。
- MIDIインターフェースでなんやら繋げられる感じ。
- アプリ内課金でアンプとかエフェクトを増やせる。
- iPhone と iPad では別アプリ。
- 実際のペダルのモデリングも出た。
Amplitube Custom Shop Adds Dr. Z, Fulltone, and Z.Vex Models | Daily News
ああそれと、Roland の Cube Jam も、曲を別途 WAVE 形式で取り込むタイプなので、こまめに消さないと容量食います。なんでダイレクトに再生させないのだろう。
AmpKit
- 有料だがインターフェース問わず。無料版もあり。
- ミュージック・ライブラリー内の曲を選んで、バッキングトラックとして鳴らせる。しかし AmpliTube のように、iTunes 内に曲のリストが出ないので、直接鳴らしているのか改めて取り込んでいるのかわからない。けれども、アプリ内でも取り込んだ曲を消す、という項目がないので、直接鳴らしているのかもしれない。
- A-Bリピートとかピッチや速度変更は無いっぽい。
- キャビネットモデリングもマイクのモデリングもある。
- アンプやエフェクトのパラメータまで訳してあって、ちょっと戸惑う。例えば、アンプのイコライザに「High、Mid、Bass」があるとしたら、「高音、中、ベース」となっている。
- 録音もできる。
- ストンプボックスのデザインが秀逸(脱力系)
- アプリ内課金でアンプもエフェクトも追加可能
JamUp Pro XT
- 有料だがこれもインターフェース問わず。無料版もあり。
- アプリ内課金でいろいろ増やせる
- ミュージック・ライブラリーの曲を直接鳴らせる。A-Bリピートもピッチも速度も変更可。
- キャビネットモデリングが無い。キャビネットだけオフに出来ない。マイクモデリングも無い。
- LIVE モードというのがあって、パッチチェンジやストンプボックスの個別のオンオフをやりやすいインターフェースが用意されている。
上段が個別のエフェクトオンオフ、下段がプリセットチェンジ。それが8ページ分用意されている。これは他のアプリには無い機能。
ざっと触れましたけれど、個人的な使用感としては以下の通りです。
- 音色は Mobile POD が一番好み。
- AmpliTube は機能豊富だけど音が気に入らない。
- AmpKit は音はいいけど、翻訳が妙なので直感的に使いにくい。
- JamUp Pro XT は、他にない機能が豊富で一番使い勝手が良い。音色もまずまず。ただキャビネットが切れないので、スタジオに持って行ってアンプの Return なんかに突っ込むとどうなのか。
- ちなみに、すべて Audiobus に対応しております。
というわけで、次回の練習では、主に Mobile POD と JamUp Pro XT を重点的に使ってみようと思っております。
iOS上で究極の演奏体験をLINE6 Sonic Port (ライン6 ソニック ポート)【送料・代引き手数料無… |
Sakutarou Yomogi へ返信するコメントをキャンセル